風俗の社窓から

風俗経営者にしやまのコラム・日記・雑記。お店のこと、今の業界のこと、風俗の未来のこと、色々考えてみてます。

100点を取ることよりも、70点以下にならないこと。という話。

すごく個人的な意見ですが、タクシーの運転手さんはあまり必要以上に話さない方がいいと思います。
たまたま移動でタクシーに乗るタイミングがあって、少しタクシー内で休もうと思っていたら、全然興味ない話題なのに話しかけられるので無視もできず、気が休まりませんでした。

普段だと全然気にしないことなんでしょうけどね。
少し疲労が溜まっている時だと、そういうのが気になってしまいます。

確かに運転手さんの話が楽しい時やタメになることも多々あるのですが、それってこちらから話しかけるタイミングがあれば聞けたり、お客様のアクションから生まれた結果にする方が良いと思うんですよね。
もし僕がタクシー会社経営者だったら、「変に気を使わせてしまわないガイドライン」を作ると思います。

同じサービス業、きっと当店利用の方でもそんな「変に気を使わせてしまっているケース」が少なからずあるだろうなと思うとゾッとします。

僕は“より安定したクオリティ”を会社として出すときに、“サービスのガイドライン”と“よくある事例への対応ポイント”をまとめて、100点を目指すサービスマニュアルではなく、「70点以下は取らないためのサービスマニュアル」を作ることが大事だと考えています。

誤解を恐れずに言うと、お客様の最高の満足を目指す訳ではなく、「お客様の不満を極力無くしていく」オペレーションをつくることを目指しています。
その中で、「今日は最高に満足した!」というお客様が現れたら、それはキャストさんのポテンシャルや努力であり、ラッキーです。

今ちょうどマニュアルを見直していたりしたので、そんなことを考えた本日でした。

ではでは。 

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ネーミング+2語で風俗の新ブランドをつくる。という話。

今、新ブランドを始めようと思っていまして、あ、風俗店のです。
その名前を年末から真剣に考えていました。

実はもう決まっているので、近日中(近月中?)にリリースできると思うのですが、名付けって奥が深いですよね。なんてことを書きたいと思います。備忘録も兼ねまして。

たとえば当店グループの代表ブランドである『かりんと』には「人の手を“借りないと”」というニュアンスが込められて『かりんと』という名前になっています。
もう一つの『添い寝女子』は開業当初、グレーなJKビジネスとしての添い寝サービスは全盛だったのですが、風俗業界での添い寝サービスはまだメインコンセプトに置いている店が少ない(ほとんど無い)状態だったので、よりシンプルな名前で業界内のスタンダードを取りたいという考えで『添い寝女子』という名前になっています。

風俗店には“自社を思い出してもらう純粋想起を狙ったシンプルな名前(オナクラといったら〇〇みたいな)”と“サービス内容を名前から想起させるようなサービス上位の名前”の2パターンがあります。あ、あと“何かのパロディのギャグな名前”の3パターンですね(笑)

それでいくと『かりんと』は純粋想起を狙った名前であり、『添い寝女子』はサービス上位の名前です。
ちなみに昨年2016年の風俗業界は、前半は“サービス上位の名前”をつけるのが流行りで後半徐々に“純粋想起の名前”が増えた印象ですね。たぶん高級路線を打ち出そうとした店が多いからでしょう。

僕は名前と一緒に“どんなお店にしたいか”というコンセプトも一緒に考えて、“名前+コンセプト=ブランドネーム”になるんじゃないかと考えています。
個人的には“純粋想起”派なんですね。
で、ブランドネームを分解すると“ネーミング+2語で表すコンセプト”がイイんじゃないかな〜というイメージです。意味ある名前にしたいので。欲張りです。

例えば風俗店として『かりんと』をお客様に宣伝するとき、『短時間』『安心オナクラ』という2語を印象付ける&体現するために試行錯誤しました。
つまりお客様の頭の中では、

『短時間』『安心のオナクラ』=『かりんと』へ行こう!

ということになるわけです。(なってるといいなぁ)

ちなみにコンセプトを3語分にすると完全に他店と差別化できるのですが(例えば『短時間』『安心のオナクラ』『低価格』みたいな)、実際問題で3カテゴリで他店よりも上を行くのは意外と難しいということと、それだと見る方の頭の中で“4語”を想起させなければいけないので、

『名前』+『コンセプト1』+『コンセプト2』

の“3語”を想起してもらう方がスマートに感じます。

今回の新ブランドに関してはまだコンセプトの2語がうまく決まらないので、リリース前にそちらをしっかり考えたいこれからです。

上記見て“何のこっちゃ(笑)”という方もいるかと思いますが、とりあえず僕の備忘録なんでスルーしてください。

ではでは。 

 

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2017年の風俗業界の見どころ!(はここのような気がする)後半戦。という話。

昨日の前半戦について、いくつかコメントも頂いて意外と好評だったので、早めに後半戦書きたいと思います。ちなみに前半戦はこちら

nishiara.hatenablog.com

では後半戦行きます。
※あくまで私見なので、評論や公的データに裏付けられた記事ではありません。「これが正しいよ!」というわけではありませんのでご了承ください。

4.【“拡散メディア(主にtwitter)”のキャスト利用、店長利用が拡大】
これは「昔からじゃん?」とか「当たり前じゃん?」と思われる方もいるかもしれませんが、中にいると最近さらに“個人”としての利用が拡大していることを感じます。
特にキャストさんと店長さんの利用ですね。以前は“店”としてのキャンペーン拡散アカウントが多数だったのですが、最近リテラシが高まるにつれて“キャスト個人としての宣伝ツール”と“店長の人間性を出した、中の人同士のコミュニケーションツール”として店とは離れたところで使われている印象があります。
これは既存風俗メディアでは画一的な情報か、“写メ日記”のような手間のかかるブログツールでしか情報を発信できなかったことから、twitter利用が高まっているのだと感じます。また、Facebook等に代表される“実名SNS” は風俗業界の特性上あまり向かないものですから、「匿名が自然」「複数アカウント」「手軽さ」の要素からtwitter利用は業界内でもう一度見直されるでしょう。(貴重なSNSなので終了しないといいですね)
使いこなし方では、“リフレ業界”の方がtwitterは上手の印象があるので、これからは運用の仕方についても後追いになると思います。この辺の是非はまた別の機会に。

5.【低価格戦争の終焉】
これ、ハズレたら申し訳ないんですけど、そろそろ低価格戦争が終焉に向かうのではないかと予想しています。ここ数年、低価格店の大ヒットとそれにあやかって類似店、、、いや“類似価格店”が続出していました。料金システム丸パクリ、みたいなね。たぶんヘルス店の最低価格は今約3,000円、僕たちのようなオナクラ店の最低価格は約2,000円になっている状態です。これ、本当によほどのことがないとお店やっていけないですよ(笑)で、繁盛していたうちはいいのですが、みんな運営体力も底をつきそうな印象なので、そろそろ低価格店はある程度の社数に落ち着くと思います。
最近は新規店も中~高級市場を狙うものが増えていますね。
低価格店を作れる力って実はすごく大事なのですが、この辺の“価格設定理論”についてはまた機会を改めて書きたいと思います。

6.【“とんでもビジネスモデル”の登場】
正直、あるかな~、無さそうだな~という感じではありますが、“とんでもビジネスモデル”のお店を見てみたいなと。そろそろ誰か作る人いるかもな。と思っています。
風俗業界のビジネスモデルって「どのサービスを」「いくらで提供して」「キャストさんのお給料はいくらなのか」というシンプルな要素のバランス調整によって変化させているんですね。
最近読んだ数年前の業界本で「0円風俗店がついに出てきた」という項目を見たのですが、現状そのお店は無く(存在していたらぜひ教えてください)、たぶん“一発屋企画”だったのだと思います。一発企画でつくるのはいくらでもできるのですが、継続性を持ったビジネスにすることが難しいのです。
業界外の方の風俗店企画を考えたりすると、やはり“とんでもビジネスモデル”になるので面白いのですが、明らかに成り立たない企画ばかりになります。
ただ、最近この業界も様々な方が参入してきているのでもしかすると、全然僕も思いつかなったモデルがそろそろ登場するかもしれないと予感しています。
余談ですが、本来ソープ→ヘルス→オナクラもビジネスモデルの変化が大きいので、このあたりもまた書いてみたいものです。

意外とまとめて書いてみると、自分でも複数の視点から現状の業界に思うことが多いことに気づきました。
また思いついたら、その都度書いていきたいと思いますので、業界の方はぜひ参考意見のひとつとして、業界外の方は「へぇ、こんな感じなんだね」と見ていただければ幸いです。

ではでは。

 

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