風俗の社窓から

風俗経営者にしやまのコラム・日記・雑記。お店のこと、今の業界のこと、風俗の未来のこと、色々考えてみてます。

“仕事で自己実現”しない場合の将来。という話。

なんかずっと“何者かになりたい”と思って来たのだけれど、世の中皆んながそういう訳でもない、と気づいたのはここ数年の話です。

頭が単純バカだったのか、素直だったのか。
仕事で成功しなければいけないというのは当たり前に感じていたし、何か大きなことをしなければいけないと思っていたし(これは今もですけど)、「静かに平和に生きたい」とか「責任を負いたくない」みたいなことを言われると、なんだかウソっぽく感じてしまう性分でした。

でもそういう方、いるんですよね。
しかも、その方々が決して“仕事をサボりたい人ではない”ということも分かって来ました。
風俗業界の“仕事で自己実現しない場合”をちょっと考えてみたいと思います。

風俗業界こそ、「目指せ年収1,000万!」とか「稼ぐぜ!」といった“仕事で自己実現したいタイプの人の巣窟”みたいな求人打ち出しをしていますが、決してそういう方ばかりではありません。

“ある程度の収入”を求めながら家庭を優先させたい人とか、行き着いた先がこの仕事だったとか。今は他の業界の仕事でも不景気に仰いでいるぐらいですから、仕事の成功や高収入だけが全てではないという答えも自然と聞かれます。

ただ、一昔前の社会保障や年金が機能していた時代ならまだしも、やっぱり今の時代、一生今の体力で働き続けられる訳ではないし。逆に“そこそこの給料”みたいな話だと、万が一うちを辞めた時、「貯金は大丈夫かな」とか「これからどうやって過ごしていくんだろう」と心配になってしまうので、今のところ僕に“今からこうした方が良いですよ”という答えはありません。

一つあるとしたら仕事と人間関係です。

風俗業界の会社には“退職金制度”も大体無いだろうし。(なんで無いんだろう、皆が刹那を生きてるからですかね?今度考えます)
社会保障なんかも今の国の社会保障は老後を支えてくれる程のものでは決して無いだろうと思うし。

そんな“何の制度も無い”中で、この先通じてヤバい時は助けてくれたり、支えあったりできるのは過去の仕事や人間関係への感謝だけなんじゃないかなと思います。

みんな鬼じゃ無いので、過去にお世話になったことや、力を尽くしてくれたこと、仕事をしっかりやってくれたことに関しては、その先大変なことがあっても何かの形で返してくれたり、無下にはしません。

さっき“退職金制度はない”と書きましたが、制度が無いだけで、やはりずっと一緒にやって来た経営陣とかの退職では話が別だったりします。
たとえ喧嘩別れだとしても何か退職金的に少しの間報酬を出すなど、急にハシゴを外したりはしない場面を何度か見てきました。

逆に損だけさせて思いっきり急にハシゴが外れるところも見たことありますけど。

まぁなので、“優しい人のところで頑張って仕事をする”ってことが一番大事なのかな(笑)

環境選びは重要ですね。

ではでは。
 

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いったん、全部自分でやるつもりで。という話。

昔から“全部やりたい”と思うような欲張りです。

仕事に必要なスキルは全部身に付けたいし、人生で経験できる面白いことは全てやりたい。
大人になってからそれは無理なんだと気づきましたが、スキルレベルも最高にして最強の人材になりたい、なんてことを20代前半までは思っていました。
何でみんな“仕事の全部を知りたがらない(やりたがらない)”んだろう。と思っていました。

それが功を奏して?なのか、向いていたのか。
それとも器用貧乏タイプ(笑)が上手くいくのか。
個人事業主的な経営中心の風俗業界では楽しくお仕事させていただいています。

もちろんサポートしてもらったり、スタッフ同士協力しての話ですが、店の集客、広告戦略、デザイン、店舗づくり、店内オペレーション、求人、経理と風俗業では多岐にわたる仕事をする必要があります。コンビニ店員の方とか向いているかもしれませんね。

それぞれ得意不得意はあれど、この仕事群がまとまらないと、面白い店は作れません。
今一通りこの業務を見て(やって)これたおかげで、自信もつきましたし、ある程度一貫して戦略をつくって、後進スタッフにも細部の業務を教えることができるのは嬉しい限りです。

昔イベントサークルだったときに、大した仕事(作業)でもないのに後輩たちが分業していたのが疑問で、それぞれ“得意なこと”を中心に担当を明確に決めていたのですが、やはり学生のノリなのか、いざ合わせてひとつなぎにしようと思うと、空中分解して進まない様をよく見てきました。
ワンピースはできなかったのです。
恐らく、“全体像”に関して明確にビジョンと構図を決められる人がいればそれも違ったのでしょうが、これと同じ現象を社会人になってからもよく見ました。

その上手くいかなかったときによく聞く言葉が「〇〇は〇〇さんの担当だから知りません」という言葉。
それぞれが“担当”“専門”だけを見ているばかりに、“仕事”ではなく、“作業の寄せ集め”になってしまっているパターンです。

風俗業で稼いでいこうと思うと、やはり一番てっとり早いのは「経営者になること」です。そして今その経営環境は「部分最適」や「作業の寄せ集め」をしたぐらいでは到底勝てない市場競争が生まれています。
レベルの差はあれど一貫した仕事ができるようになること。

その近道として一旦、“全部自分でやる覚悟”みたいなものは必要なのかなぁと思います。

スタッフの頃から、「上手くいかないのは自分のせい。上手くいくのは他人のおかげ」という心持ちで“全部自分がやらなきゃいけない仕事”だと思って頑張ってみると、面白い未来が待っているかもしれません。

説教くさいな(笑)

僕も頑張ります。しかもより広がったステージで新しいことを覚えながら頑張ります。
だから僕より成果残したい、僕より稼ぎたいと思ったら、僕より早く走りながら頑張らないと、一生抜けませんよ。

という、社内向けの、毒。

ではでは。
 

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気づけば、風俗の仕事が最も長いキャリアになった。という話。

先日赤坂店が3周年を迎えたばかりですが、この9月でかりんとグループは4周年になります。
いつも赤坂とか渋谷のことばかり書いていますが、創業メンバーの僕としてはかりんとグループが1年、また1年と歳を重ねてきたことにもじーんとするものがあります。

4年前の今日9月5日。僕はかりんとグループとして求人を行って、人生で初めて風俗店長として面接を行いました。
初めて来てくれたのは当時23歳のスレンダーな清楚系の女性。向こうも緊張していたけれど、僕も丁寧に面接しようと思いながら、緊張しすぎて何回も同じこと説明していました。
写真を撮って、面接交通費を渡して、「オープン2週間後だからよろしくお願いします!」とまだ出来上がってもいない店の開店に来てくれるようにお願いをして。
採用レベルの女性が来てくれたことに心から喜んでオーナーに報告したことを覚えています。

・・・結果それ以来その女性には会っていないんですけどね(笑)

そんな失敗を積み重ねながら、4年になりました。
最初は「3店舗はやりたいね」とか創業メンバーで話していたのが、いつの間にか6店舗になりました。
最初は1店舗立ち上げたら、その後は違う業種で普通の仕事で、、、なんて構想が描かれていたのに、今となってはガッツリ新興風俗グループになりました(笑)
(他業進出はこの前から赤坂で地道に頑張ってますよ〜)

僕が風俗業界でお仕事させていただいているのは、かりんとグループに至る1年前から。
職歴としては
出版・人材業界で2年半
広告・出版系で起業して3年
風俗業界で5年
ですから、思えば風俗業界での仕事が人生で最も長いキャリアになりました。

20歳の僕は、まさかそんなこと思いもよらなかったでしょうね。
人生何があるかわからないものです。

人材業界にいた頃、就活生に「運命の会社の選び方」みたいなことを偉そうに語っていたというのに、転々として、今この業界で少しだけ芽が出つつあるのは、これも“運命”なのかもしれません。

仕事は選ぶときにそれほど考えすぎなくても、結局続いたのが“天職”なのかもしれませんね。
9月は大学生も新しい就活始まる季節でしょうか。
キャストさんにも多いですよね。大学生。
こんな僕が言うのもなんですが、頑張って。

なんだかんだで、僕は今仕事が楽しいです。

ではでは。
 

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