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風俗の社窓から

赤坂の風俗店長にしやまのコラム・日記・雑記。お店のこと、今の業界のこと、風俗の未来のこと、色々考えてみてます。

風俗の「卒業」という概念に思うこと。という話。

今日はキャストさんの「卒業」という考え方に思うことを少し書きたいと思います。

一般的に風俗の仕事って「卒業したい」ものなんでしょうか。
まぁ、ものか(笑) 最初から望んで入ってきましたという人は少ないでしょうしね。

ただ、何をもって「卒業した」という話になるのか。もしくは「戻った」という話は悪いことなのか。そもそも「卒業」という概念は必要なのか。これは業界の人の認識として少し深めて考えなければいけないような気がする今日この頃です。

求人広告にも「卒業」を謳ったものは多いですが、軽い言葉になってしまわないように気をつけたいもの。「この業界に来る人たちは辞めたいに違いない」というただの先入観から出る、軽口になってしまうこともあると思います。

例えば当店では「卒業」という概念は無くしています。キャストさんにも急に「卒業します」と言われない限りは、そう話します。何故なら人生はどこでお金が必要になるか分かりません。
確かに「もうここには来ません。私はもう辞めるので、風俗の仕事をしなくても大丈夫です」という決意は立派ですが、現実の話、多くの場合またお仕事に戻ってくるキャストさんが多いです。

それって、別にキャストさんがだらしないという話では全然無くて、結局人生の中でお金が必要なタイミングって思っているより多いということです。
“稼げる仕事”であればその選択肢を手放す必要は無くて、逆に必要なら自分たちのお店を頼って欲しいというか。そう、ただの“選択肢”であって欲しい。という想いがあります。

人生で困ったタイミングや、お金が必要なタイミングで、悩んでいるぐらいなら逆に「風俗の仕事を頑張れる自分」に自信を持って欲しい。
だから、ふらっと来て、ふらっと来なくなるぐらいでいいんです。

更に最近僕の考えに影響を与えてくれたのが、この仕事に誇りを持ってお仕事されているキャストさん達との出会いです。実際知っている方から、twitterで発信されている方でもたくさん拝見します。
キャストの最前線から引いて、サポート側に回っていらっしゃる方も、それを目標の一つにしている方もいます。
それって素敵なことというか、言い方は悪いですが、“身売り(売春)⇒職業”へ、歴史の中で業界の認識が変わっていく途上なのではないかと思うのです。

これから認識をアップデートしなければならないのは周囲です。「卒業」という概念が悪いわけではありませんが、自ら選んで、この風俗のお仕事をしている方に、「辞めたいに違いない仕事だろう」と先入観を持つのは失礼ではありませんか。

大事なのは卒業の方法を探ってサポートすることでは無くて、目の前の人が幸せであり続ける方法を一緒に考える事かなと。まぁ、幸せであり続ける事なんてすごく難しいので、むしろずっと「より良いお互い」になれるように寄り添うことが、風俗店運営側の“やるべきこと”であり、面白味なんじゃないかと最近思っています。

僕もまだまだ人生経験浅いですからね。
これからも考え続けることが仕事かなと思います。

長々と書いてしまいました。
ではでは。

 

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