風俗の社窓から

風俗経営者にしやまのコラム・日記・雑記。お店のこと、今の業界のこと、風俗の未来のこと、色々考えてみてます。

サービス内容のピボット。という話。

昔読んだ本の中に「最初に思いついた事業で成功した起業家はいない」といったフレーズを読んで衝撃を受けたことがありましたが、まさに同じことが風俗店でもいえると、今なら思います。

その本は多分こちら(超懐かしいな)

【必見】成功への熱い思いを君に~企業家11人からのメッセージ | 【クマガイコム®】GMOインターネット社長 熊谷正寿のブログです


サービス内容を変化させていくこと、場合によってはコンセプトすらも変えていくこと。よくITの業界で大きな路線変更をする場合には“ピボット”という表現が使われますがこのピボットを起していくことはお店の成長の上でとても大切だと思います。

プレイ内容と心中してしまうお店をよく見ます。実は僕もそんな感じで企画倒れのお店にしてしまった経験があるのですが、ハマらなければ、気兼ねなく変えていけばいいんです。

私たち「かりんと」グループも僕は創業前から関わっていますが、プレイを考える段階から、止めてきたもの、加えたもの、改善を加えたものなど多々あります。
最初の時は“そのまま帰れるように頭洗ってあげるコース”とかありましたからね。たしか。今思うと迷走状態だったかもしれません。

ただ、“軸”だけは大幅に変えないように意識しています。
僕たちのグループで言うと、
・ソフトなサービスに注力すること(ヘルスプレイには手を出さない)
・お客様を責めていくプレイにバリエーションを持たせること
(キャストさんが責められるプレイを設けない)
・短時間・低価格で気軽に遊べる店にすること
といった感じです。

中には同じキャストさんで大きくコンセプトやプレイ内容を変えるお店もありますね。当店もそうですし、悪いことだとは思いません。
お客様にハマって、全員が幸せになれるバランスの内容がつくりあげられれば、形は何でも良いと思います。
たまに聞く、理想のお店をつくりたいという願望はよく分かりますが、自分が理想とするサービス内容がお客様に受け入れられやすいとは限りませんし、たいていの場合起業と一緒で、最初に設定したプレイやコンセプトで発展しているグループは実はほとんどありません。
多くのお店が試行錯誤を繰り返しているうちに、お客様が増えたり、市場にバシッとハマるものが提供できるようになるパターンばかりです。
少し変えるだけで劇的に伸びるお店はありますし、それこそ“ピボット”で会社が救われた例も多々見ています。

最近刺さった言葉に「成長したいなら変化しろ」という言葉があります。
世界No.1プロゲーマーとなった梅原大吾さんの言葉です。

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

勝ち続ける意志力 (小学館101新書)

 

日本の多くの大企業もそうですが、やはり固執せず変化を続けることが、残っていく、成長し続けていくカギなのでしょう。 

当グループも多店舗化する中で、だんだんと“テンプレ”のようなものが決まってきました。ですが、更に大きな画を描いて、長い年月生き残っていくために、成長していくために、変化を起こし続けたいものです。

“理想のお店”についてもまた今度。

ではでは。