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風俗の社窓から

赤坂の風俗店長にしやまのコラム・日記・雑記。お店のこと、今の業界のこと、風俗の未来のこと、色々考えてみてます。

わがままな願望。という話。

思い返したようにあるマンガを読んでいたら、

“誰かの記憶に残りたい”という願望を、

強く描いたシーン、セリフが胸に刺さりました。

 

すごく、よく分かります。その願望。

 

僕が今いる風俗業界にもつながる話、なのですが、

基本的にこの業界は“周りの人に秘密にして働く職業”という側面が強いお仕事です。

 

もちろんそれ自体は否定しませんし、

最後までではなくとも、不特定多数の男性または女性と肌を合わせる行為が、

決してその後の人生で気持ちよく昇華できるとは限らないことも分かります。

こんなに不倫が放送電波を使って非難される時代に、

それはイメージも良くないでしょう。

 

ただ、そこで寂しいのは、

みんなこの業界を終えた時に、

人生の中で“無かったことにしたい時間”になってしまうことです。

 

もちろん気持ちは分かります。

 

僕には本当にお世話になっている師というか、

一緒に仕事をしている兄貴分の方がいまして。

その人も昔、本当に大事にしていたキャストさんに久しぶりに電話をしたとき、

「もう絶対、掛けてこないで下さい」と、

ガチャッと電話をすぐ切られてしまった思い出があると話していました。

 

その時から“この業界は終わったら、キレイさっぱり忘れるべきものなのだ”と持論を持っていると話されたことがあります。それがいいと。

 

その方の傷ついた気持ちもわかります。

もちろん辞めた後のキャストさんが、

幸せな生活を送っていくためにも、無理に思い出す必要が無いこともわかります。

 

ですが、まだまだ甘い僕は、考えてしまうんですね。

 

それは寂しいな。って。

 

少しでもここで働いた経験が、人生に役立つことができたら、

少しでも幸せになってもらえたら、

ひとつでも、いい思い出だったなって感じてもらえたら。

 

そんなことを感じて。

 

忘れ去られた方がよい思い出の中の、

忘れられないお店をつくろうと、

今日も思ってしまうのです。

 

わがままでしょうか。

 

ではでは。